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2010/06/02

アントニオ・カルロス・ジョビンについて

今日はAntonio Carlos Jobim=アントニオ・カルロス・ジョビンの「Inegito」と、エリス・レジーナとジョビンのコラボアルバム、「Elis & Tom」を聴きました。(ブラジルではTom Jobinと呼ばれていたそうです。Tomはアメリカ読みだと“トム”ですが、ブラジルでは“トン”と発音されます。)

ボサノヴァはサンバとジャズが融合して出来たなんて言われますし、確かにジャズのコード進行を取り入れた曲も多いです。ジョアン・ドナートの曲なんかは、ジャズ的なアドリブがやりやすいですよね。でも、ジョビンの楽曲からは、自分はヨーロッパ、特にフランス近代音楽の影響を感じます。

フランス近代音楽っていうと、ドビュッシーやラヴェルですね。ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」の最初のフレーズが鳴った時、ロマン派の時代は終わり、現代音楽の時代がやって来た、なんて言われます。古典派からロマン派へと続いた大きな流れが、ドビュッシーの登場でがらりと変わったわけです。ジョビン自身も、インタビューでドビュッシーの影響について語っていたようです。

作曲家としての側面が多く語られるジョビンですが、自分はピアニストとしても大好き。ピアノってなんでも弾けちゃう楽器なんで、多くのピアニストが色々詰め込みたがるんですが、ジョビンはとにかくシンプルで無駄が無い。無駄は無いけど、必要な音は全部ある。ここに欲しい、というところだけに完璧に音がある。派手な技術をひけらかすのではなく、シンプルながらも、それだけで全てを表現してしまう、ジョビンのようなスタイル、憧れます。

“たった一つの音が表現できることの可能性”を感じさせてくれる、ジョビンのピアノが大好きです。

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