弘法大師・空海
歴史の教科書では真言宗の開祖として取り上げられ、満濃池など土木建築にも名を残し、また「弘法も筆の誤り」のことわざでも知られ、一説には「いろは歌」の作者とも言われ、その他、全国に数多くの伝説を残す弘法大師・空海。初詣で有名な川崎大師の大師は、この空海さんのことですね。
一時期、この人物に魅了され、どっぷりとはまっていた時期があります。きっかけは近藤等則というトランペッターの著書。そこに空海が「日本史上最大の巨人」として紹介されていたのです。それで興味を持ち、まずは司馬遼太郎の「空海の風景」を読んでみました。しかしまあ、これが難しい内容でして、なにせ主人公は坊さんですから、それなりに仏教の知識が無いと理解出来ないのですね。それで、仏教の本、特定の宗派のものではなく、仏教の思想を理解するための本を何冊か読み、それから空海の生涯、そして空海の著書の解説本や現代語訳まで。さらに真言宗の寺院を訪ねて、お坊さんにお話しを聞いたりもしました。なにせ根が凝り性なもんですから、凄い勢いでのめり込みました。
で、今、空海に関して覚えているのは、「とてつもない天才だった」ってことだけでして(^^;)、はっきり言って細かい内容は覚えていません。当時は、難しい本を読みたい時期だっただけなのかもしれません。それでも一時的に日本の思想のひとつの頂点とも言える人物について知り、その思想に触れたというのは、自分の人格形成の大きな部分を占めていると思います。
それで、思想的に空海の影響を受けているかというと、そんなことは全然無くて、人間として完璧に近い空海さんには、ちょっと近づきがたいものを感じます。その思想は「確かにその通りなんだけど、これ、普通の人間には不可能ですから〜」と思います。空海さんは、決して手の届かない、遠くから眺めているだけの憧れの人なわけです。
地方の美術館や博物館にフラッと入ってみると、弘法大師ゆかりの品なんてのが展示してあることがあります。伝説の多い人物ですから、本物かどうかは分からないんですが、そういうのを見ると、ちょっとときめいてしまうのですね。
いつか空海が生涯の道場として開山した高野山金剛峯寺、訪れてみたいな〜。
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今月のライブはあと2回。どちらも楽しみです。
♪2011年10月21日(金)
コロボックリ・ライブ
日暮里Bar Porto
http://barporto.cocolog-nifty.com/blog/
時間 19時オープン 19時45分から演奏(2ステージ)
コロボックリ:長崎桜(鍵盤ハーモニカ)、山崎岳一(7弦ギター)
♪2011年10月29日(土)
吉祥寺 Alvorada
http://www.alvorada.jp/
時間 19時オープン 20時スタート
料金 未定
ゲーリー杉田(ボーカル、パーカッション)
寺前浩之(バンドリン)
浅川宏樹(サックス)
山崎岳一(7弦ギター)
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